教えるのは「ティーチング」、育てたいなら「コーチング」!

ティーチングで教え、コーチングで促す

部下や後輩を指導する際によく用いられる手法が、「ティーチング」と「コーチング」ですが、この二つを混同してしまう、または勘違いして使ってしまっていることがよくあります。ティーチングもコーチングも、共に指導や育成には大事な方法ですので、正しく使い分けるように心がけましょう。
まずティーチングというのは、指導側から答えをストレートに示し、何をどのように、いつまでにするか、具体的に指示することです。特に新人教育や、忙しく動いている現場では、誤解しようのない直接的な指示が必須でしょう。
これに対し、コーチングはもっと長期的な視点をもって、人を育てる、導くための指導方法です。手法としては、まず、相手の話に注意深く耳を傾ける、傾聴の姿勢を示します。話の内容だけでなく、相手の表情、ボディランゲージにも注目し、話の腰を折ったりせずに最後まで聴く。簡単なようで、実は難しいことです。

コーチングで「引き出す」

次に、相手に自ら気づいてもらうための質問をします。こちらが知りたいことではなく、相手が抱えている課題や問題点、気づいていない強みや能力を引き出せるよう、誘導にも似た形の質問が求められます。相手が自分で気づく、発見することが大切なのです。
さらに、承認の段階が必要です。相手の存在を認めていることを示し、見守られている、気にかけられていることを知らせます。相手の成長や変化、努力の結果などに敏感に声をかけること、すぐ実践できることとしては、ちょっとしたお礼や名前を添えた挨拶など、ほんの少しの気遣いもコーチングの一部であり、相手のモチベーションを上げる助けになるのです。
ノウハウを教えるティーチング、自主自立へ導くコーチング、どちらも必要で大事なスキルですが、使うべき相手や時期は違います。正しく使って、有用な人材を育てましょう。